専門家によるランニング講座 「走れるカラダ」に必要な食事(前編)

専門家によるランニング講座 「走れるカラダに必要な食事(前編)」

速く、長く走ることができるカラダになるためには、アスリートの食事をお手本にするのがお勧めです。多くのアスリートが実践している、とっておきの食事法をご紹介します!



「走れるカラダ」になるためには…?

空前のジョギングブームの昨今ですが、皆さんは何をきっかけに走り始めましたか?きっかけはおそらく千差万別。「ブームだったから」「痩せたいから」「友達づくり」…などなど。しかしきっかけは人それぞれでも、走り続けるうちに、走る事の気持ち良さを知り、もっと長く走り続けたい、もっと速く走れるようになりたいと、いつしかパフォーマンスの向上も踏まえた「走れるカラダ」作りを目指すようになった方も多いことでしょう。

この「走れるカラダ」を目指すには、トレーニングだけではなく、「食事」も欠かせない要素です。では「走れるカラダ」になるためにはどのような食事をとれば良いのでしょうか?まずは、皆さんもよく利用するコンビニでの食事例をご紹介しましょう。

専門家によるランニング講座 食事の例

実はこの2つの食事はどちらも「あるルール」を守っているため、「走れるカラダ」作りに適した食事だと言えます。このルールを頭に入れて食事選びをしていただければ、コンビニでも、ファミレスでも、どこで食事をとっても「走れるカラダ」を作る食事が可能となります。第1回目となる今回のコラムでは、この「あるルール」を皆さんにご紹介したいと思います!

5大栄養素と3つの働き

そのルールをご紹介する前に、少し栄養学のお話をしておきましょう。世の中には数多くの栄養素が存在しているように見えますが、基本となる栄養素はシンプルに5つです。その5つとは、「糖質、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミン」で、これを栄養学では5大栄養素と言います。

専門家によるランニング講座 5大栄養素と3つの働き

多岐にわたる栄養素の働きも、実はシンプルに「エネルギー源」、「カラダづくり」、「コンディショニング」の3つにまとめることができます。5大栄養素とそれぞれの働きの関係を色で示したものが上の図になります。

糖質は、カラダと頭、両方の最も重要なエネルギー源です。脂質もエネルギー源として利用され、またカラダづくりの材料にもなっています。タンパク質は、メインの働きはカラダ作りですが、エネルギー源にもなることができます。

ミネラルはたくさん種類があり、Ca(カルシウム→骨)やFe(鉄→血液)などのように、カラダづくりの材料になるものもあれば、Na(ナトリウム)やK(カリウム)のように、体内の浸透圧の調整を行っているコンディショニングに重要なものもあります。ビタミンは、他の栄養素の働きをサポートするのでコンディショニングの役割となります。

最近ではこれに、様々な面からコンディショニングの役割を果たす「食物繊維」を第6の栄養素として加えて考えます。

複雑なように見える栄養学も、シンプルにまとめてしまえば、こんなに簡単になります。ちょっと面倒かもしれませんが、この「5大栄養素と3つの働き」が栄養を考える上での基礎となり、後はこれを応用していくだけなので、覚えておくとかなり役立つと思います。

食事をとらないと…?

私たちが、この3つの働きをしてくれる5大栄養素を体内に取り入れるためには、「食事」という方法しかありません。つまり、食事をとらなければ、コンディショニングがうまくいかなくなり不調を感じ、エネルギー源が不足して体も頭も動かすことができなくなり、またカラダ作りの材料不足からカラダはどんどん分解が進んでしまいます。この時もっとも分解されやすい組織は「筋肉」です。

不調を感じながらでは、心地よく走ることはできません。エネルギーが不足すれば長く走ることもできず、また筋肉が減ってしまえば、速く走ることもできません。疲れがとれない、練習がこなせない、タイムが伸びない、などといった実感を現在お持ちの方がいれば、それは食事に何らかの問題がある可能性が考えられます。

アスリートの食事の秘訣!

さて、また話を戻しましょう。私はスポーツ栄養を専門の1つとしていますが、スポーツ栄養の究極の対象はアスリートです。日々過酷なトレーニングでカラダを酷使しながら、パフォーマンスの向上を目指すアスリートにとって、エネルギー源とカラダづくり、コンディショニングに必要な栄養素を供給する食事は、とても重要な意味を持っています。

そんなアスリートの食事には、何かきっと特別な秘密があるに違いないと想像する方も多いのでは。そこで、強くなりたいアスリートに私たち栄養士が勧めている、とっておきの秘訣を特別にご紹介しましょう!これです(↓)!

専門家によるランニング講座 アスリートの食事の秘訣!

あら…?拍子抜けするほど当たり前のことで、がっかりしましたか?そうです。アスリートの食事は、皆さんが考えているほど特別なものではなく、このシンプルな原則のもとに成り立っています。でも、このことこそが大切なのです。ではその理由を、次回ご説明しましょう。


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